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2008年03月29日

「思考パターン」につけこむ「ダマシ」のテクニック 〜でも、ダマされるあなたが好き!〜



さっそくですが、クイズを一問、やってみましょう。



【Q1】ハワイ生まれのリンダさんは5人姉妹です。彼女のご両親はちょっと変った人たちで、子どもたちにおもしろい名前をつけました。

1人目は「ナナ」ちゃん、2人目は「ニニ」ちゃん、3人目は「ヌーヌー」ちゃん、4人目は「ネネ」ちゃん。

さあ、ここで質問! このご両親が5人目の女の子につけた名前は?



正解は、このコーナーの下の方に書いてあるとおりです。

もちろんこれは「引っかけ」の問題。ですから、間違えて当然です。

実際にこの問題を普通の人たちに解いてもらうと、ほとんどの人が間違えます。たとえば、「ノノ」ちゃん、あるいは「ノンノン」ちゃん、「ノンノ」ちゃん、などと答えるのが一般的な傾向です。



人が間違えるように、相手の思考パターンや注意などを、わざと別の方向に誘導することを「ミスリーディング」といいます。

【Q1】の場合なら、名前の付け方に関する「ナ、ニ、ヌ、ネ、ノ」という法則性を私たちに発見させることで、その法則性に従って5人目の名前を「ノノ」と予測させる方向へ、私たちの思考パターンをうまく誘導したわけです。

手品などで、マジシャンがわざと大げさな仕草で観客の視線を別の何かに集中させ、その間に、誰も注目していないもう一方の手で動物やカードなどを取り出すのも「ミスリーディング」です。



どうして「ミスリーディング」がうまく行くのかといえば、それは、私たちの「思考」や「反応」が「パターン化」されやすいものだからなのです。

例えば、私たちが問題を解く時、私たちの脳では問題解決のために何らかの「プログラム」が働いています。そして、そのプログラムが見事に問題を解決した場
合、そのプログラムがまた採用される確率は、当然高くなるわけです。そうしておけば、かりに、また似たような状況に直面した時、そのプログラムを使って容
易に問題を解決できるはずです。

こうした体験を繰り返していると、その「問題解決プログラム」は習慣化され、思考パターンとして「定着」します。

経験から学ぶということは、私たちの脳で走らせる思考プログラムをパターン化することでもあるのです。

もちろん、私たちの脳には、こうした経験によって作られるパターン以前に、生れつきDNAで組み込まれた反応パターンもたくさんインストールされていま
す。突然大きな音がすると、無意識に音の方向に眼を向ける反応を「指南反射(オリエンテーリング・リフレックス)」といいますが、こうした「反射」など
も、生れつきビルトインされた反応パターンです。



詐欺師やダマシの名人たちは、このパターン化された思考や反応につけこむのです。

ある場合は、反射的に何かに注目させ、その隙にコトを運びます。

またある時は、相手の思考パターンを別の方向に誘導し、本来、そのケースには当てはまらない思考プログラムをあえて使うように仕向けます。



では、こうしたダマシのテクニックにどうすれば対抗できるのか?

答えは簡単。

こうした「ミスリーディング」のやり方を学べば良いのです。

つまり、「ミスリーディング」の方法そのものが有限であり、「パターン化」されているということが、私たちを皮肉な結論に導いてくれます。どんなに天才的な詐欺師であろうとも、人間である以上、そのダマシのテクニックには、必ず「パターン」が隠されているのです。



ところで、あなたは、先ほどの問題、ちゃんと間違えてくださいましたか?

もし「Yes」なら、自信を持ってください。間違えたということは、ちゃんとミスリーディングされたということ。つまり、あの両親の名前の付け方に、ちゃんとした法則性を「発見した」ということです。
これは、あなたの頭脳がちゃんと働いている証拠。「一を聴いて十を知る」という賢さを備えていることの証明に他なりません。

だって、「パターン化」することすらできない人は、ダマされる危険もない代わりに、いっさい経験から学ぶこともできないのですから・・・。



それはともかく、私は、ダマされるあなたが大好きです。



ねんのために・・・、

【A1】正解は「リンダ」です。




(公式サイトより引用)
posted by miracle-yan at 03:00 | 心理学レッスン 10話
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